長年の切実な夢|南武線の輸送力増強

新川崎・鹿島田エリアに住んでいると、必ずと言って良いほどお世話になる路線、JRの南武線。川崎から武蔵小杉、溝の口、登戸と川崎市を縦断して府中や立川まで行ける、便利な路線ですね。
JR、東急東横線、東急田園都市線、小田急線、京王線と途中駅で乗り換えられる路線数も多いので、万が一にも南武線がトラブルで不通なんてなったら、エライコッチャ!

そんなJR南武線に関する記事が東洋経済に出ていました。
南武線の混雑緩和へ「長編成化」は実現するか
↑元記事はコチラをクリックしてお読み下さい。

この記事の内容とも関連するのですが、まず、関東圏の電車の混雑率データをみてみましょう。

事業者 路線 駅間 混雑度
1 JR東日本 総武線 錦糸町⇒領国 199
2 東京メトロ 東西線 木場⇒門前仲町 199
3 JR東日本 横須賀線 武蔵小杉⇒西大井 193
4 小田急 小田原線 世田谷代田⇒下北沢 191
5 JR東日本 南武線 武蔵中原⇒武蔵小杉 190
6 JR東日本 中央快速線 中野⇒新宿 180
7 東急 田園都市線 池尻大橋⇒渋谷 184
8 JR東日本 埼京線 板橋⇒池袋 183
9 東京都 舎人ライナー 赤土小前⇒西日暮里 183
10 JR東日本 東海道線 川崎⇒品川 182

引用:国土交通省 鉄道関係統計データ(平成27年度)

南武線の武蔵中原から武蔵小杉間、7:30~8:30くらいまで、混雑度190%なんだそうです。全体で5位JRだけに絞ると、総武線、横須賀線に続いてワースト3位という混雑度。
混雑度の目安としては、同じく国交省によりますと...

  • 100%:定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)。
  • 150%:広げて楽に新聞を読める。
  • 180%:折りたたむなど無理をすれば新聞を読める。
  • 200%:身体が触れあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める。

↑なんだそうです。190%ってことは、なんとか週刊誌くらいなら読めなくはないけど、隣の人とは常に接している状態ってことですね。
朝のラッシュ時に南武線の川崎方面行きの電車に乗ると、確かにすごい混雑です。立川方面から来ると、確かに武蔵小杉で大勢降りますが、逆に乗ってくる方も多いですし、平間、鹿島田、矢向とこちらもかなりの数が乗車します。
川崎駅に着いた頃にはヘトヘトですよね。

こうなってくると、課題となるのが、南武線の輸送力増強
まず考えられるのは、電車の増発ですが、時刻表を見てみますと、東洋経済の記事の通り...

ラッシュ時の運転本数は多く、最混雑時間帯の7〜8時台は1時間あたり20本以上と都心部の地下鉄並み。それでもこれだけ混み合う理由は、同線の電車が都市部のJR線では珍しくなった6両編成であることだ。

↑つまり、これ以上、ダイヤを詰めて列車を走らすことはできないってことですね。
で、次に考えられるのは、首都圏では短めの6両編成の車両を長くすること。東海道線とか横須賀線なんか15両ですから、半分以下ってことですもんね。
でも、冷静に考えると...

これまで編成が延ばせなかった理由は何か。JR東日本横浜支社は「編成を延ばすにはホームの設備などをすべて取り替える必要があるほか、踏切の鳴動時間なども変わってくるため大規模な改修が必要になる。車両基地など電車を停める場所も拡張が必要になる」と説明する。

↑なんですよね。
単純に列車を伸ばせば良いってワケじゃなくて、ホームも伸ばさなきゃ行けないし、踏切の調整もしなきゃいけない...コリャ大変。

特にネックとなるのは「ホームの直近に踏切がある駅」の存在だ。そのままではホームを延伸できず「踏切道の移設は自治体などの協力をいただかなければできない」(JR東日本)ためだ。実際に南武線の駅を見てみると、たとえば津田山駅は川崎側のホーム端と踏切とが接しており、立川側もホーム端から踏切までのスペースは電車1両分に満たないほど。住宅密集地を走る路線だけに、駅周辺に民家などが建て込んでいる場所も多い。

↑確かに南武線って、住宅地や工場の合間を縫うように走っているので、ホームを伸ばすと言っても、一筋縄には行きませんね。

JR南武線の鹿島田駅(川崎側)

JR南武線の鹿島田駅(川崎側)

写真は鹿島田駅の川崎側(矢向側)のデッキから撮ったところですが、ホームの端のすぐ側に踏切。しかもこの道、下平間から鹿島田駅・新川崎駅を通って北加瀬に抜ける大事な道。通行量も多いので、移設なんて難しいと思います。
鹿島田駅の武蔵小杉側(平間側)は踏切ではありませんが、住宅地なので、これまたホーム延伸は困難ではないでしょうか...

南武線の車両を15cmくらい幅の広い新型車両にして、僅かですが一度に輸送できる人数が増えました。でも、すぐに対応できることって、このくらいが限界じゃないかと思います。

今、川崎市では尻手から武蔵小杉間の立体工事化に向けた動きもあります。とは言っても、まだまだ具体的に事業着手が決まった訳ではありませんし、やるにしても先の話ですが...
JR南武線(尻手駅~武蔵小杉駅間)連続立体交差化に向けて
↑詳しくはこちらをクリックしてくださいね。
ひょっとしたら、この高架化は、南武線車両の長編成化に向けて、一つの良いタイミングとなるかも知れません。
今後の動向に注目ですね。