チッタデッラ近くの地下、正に隠れ家
年に一度の記念日ということで、いつもより豪華なディナーをとることに。
日航ホテルのナトゥーラさんとか、ホテルメトロポリタンのテラスアンドテーブルさんとかが最初に頭に浮かんだのですが、どうせなら行ったことのないお店にしよう、という話になりました。
そんな流れで見つけたのが、こちらのお店。
ラチッタデッラの近くにある、江戸前寿司のお店です。
JR川崎駅からでも、京急川崎駅からでも、地下街のアゼリアから36番出口に出て、すぐの道を右折してチッタデッラに行く途中のビルにあります。
ビルの前まで行って、ふと思い出した!
このビル、そしてこの地下1Fのお店と言えば...
ベアニーイノクマさんが入っていたところでした。
(私が川崎駅前で働いていたときに、よくランチで通っていたお店なのです。)
そんな懐かしのお店で記念日を過ごせるなんて、嬉しさ倍増♪
えっと、正直、ちょっと入りに行く雰囲気です。なんか怪しげなビルで、ましてや地下なので、どうなっているのか見えないから不安ですよね。
そして、店頭にあるメニューを見ますと、そこそこお高いお値段。いやホントこれね、予約してなかったら入る勇気なかったかも!?(苦笑)
でも、勇気を振り絞って入っちゃってください。地下についたらとっても和な、厳かな・そして温かい空気が広がっていました。
こちらのお店、3年連続ミシュランの一つ星を獲得した「銀座 栞庵 やましろ」さんのグループのお店、期待が膨らみますねー。
店員さんに予約している旨、お伝えしますと席に案内していただきました。
店内、厨房を囲むようにL字型のカウンター席、職人さんが目の前で握ってくださいます。
個室のテーブル席もあります。
完全にドア(というか障子)が閉まるタイプの個室なので、他のグループのことを気にせずに飲食できます。
いくら・うに・とろ...至福の時間
本日お願いしましたのは、こちらのコース。
・おまかせ握りコース(極上)(17,800円:税込み)
上記に10%のサービス税も加わります。
・前菜四種
・お造り三種
・いくら子丼
・雲丹三種食べ比べ
・逸品
・蒸し物
・握り六貫
・巻物
・玉子
・留椀
・甘味
なんとも豪華なラインナップ。
まずはドリンクでカンパーイ♪
・スパークリングワイン(880円:税込み)
柑橘系のスパークリングで、果実の香りがしっかり感じます。
トータルで和食の味を邪魔しない、とっても優しくて飲みやすいタイプのスパークリングでした。
さーて、お待ちかねのコースが始まります。
・前菜四種
蒸しアワビ、フルーツトマト、フグ、鮎の4種。
アワビはコリッとした食感が良いし、フルーツトマトは酸味だけじゃなくて甘みもありました、フグは厚さもあって食べ応えあり、鮎は甘いタレが深くまで染みていました。
・お造り三種
中トロ・クエ・アワビの3種盛り。どれも新鮮でしたよ!
中トロなんて口の中で溶けちゃいましたよ、ホントに。クエは臭みとか一切なくて、今まだに食べた中で一番おいしい! アワビは独特の食感が快感。
・いくら小丼
軽くご飯が盛られた上にイクラ、そしてキャビア。黄色い粉みたいのは、からすみです。
大将曰く「ま、端的に言うと、痛風セットです:笑」とのこと、確かに...これをあてにしてビール飲んだら、もう最強でしょうね。
いくらもキャビアもプチプチで、少々の塩味が効いています。そこにからすみの風味が加わって、なんともお上品。
・雲丹三種食べ比べ
左から礼文のバフンウニ・奥尻産ムラサキウニ・宮城県産ムラサキウニの3種。
バフンウニは濃厚で、ムラサキウニはちょっとたんぱくな感じ。ドンッとくるのがムラサキウニで、やさしくきてくれるのがムラサキウニ。あ、どっちも美味しいんですよ。で、奥尻産と宮城県さん、どちらかというと奥尻産の方が甘みがあるかな。どちらが美味しいとかいうワケじゃなくて、なんとなくの印象です。
そして、ウニと一緒に酢飯のご飯と海苔が出てきたんです。
赤酢の酢飯で、すっごく優しいです。お酢のツンッと尖がった感じがなくて、まろやかなお酢。
そして最高に美味しかったのが、海苔。伊勢の海苔だそうですが、そのままパリパリ食べても美味しい。磯の香りがとーっても心地良いの。これとお茶だけで、おやつになります♪
そんな高級海苔に、まろやかな赤酢の酢飯、そしてウニを乗せていただいてみました。もうね、口の中はウニの宝石箱や~♪
・毛蟹の甲羅盛
カニのほぐし身にキュウリなど入っていました。
かに味噌ソースが添えられていましたが、まずは何もかけずに...あ、十分に美味しい! カニの味と香り、しっかりします!
かに味噌ソースをつけていただくと濃厚ですね、すっごくコクが出て少々の苦みもあって、大人の味って感じ。
・アワビの肝
目の前でさばいてくださいました。
今まで食べたアワビの肝って、ちょっと臭みがあったように思うのですが、すっごく優しいんです、この肝は。
新鮮なアワビの肝って、こんなに食べやすいのね!ってビックリしちゃった。
・鱧の茶碗蒸し
ふたを開けたとたんに、すっごく癒される香りがふわ~っと上がってきます。
ハモは旨味があって、とてもお上品に仕上がっていました。
これだけでも十分すぎるくらいに豪華絢爛なお料理ですけど、ここからいよいよ、お寿司が登場!
・握り六貫
・のどぐろ
塩を振ってくださっていたので、そのままいただきます。
すっごく脂が乗っていて、なんていうんだろ、ジューシーなお魚って表現で良いのかな? 口の中に広がる脂は旨味と少々の甘みでメチャウマでしたよ。
・マグロ漬け
漬けと言っても、そんなに塩味が強くない、まろやかな味。
鮪は味がしっかりでした。
・クルマエビ
とにかく、見た目のインパクトが凄い!海老の大きなこと!!
これね、肉厚で噛み応えもあったんですよ。その食感と、磯の香りがとても心地よかったです。
・蒸しアワビ
大きいし分厚いアワビ、食感が良いですし、甘めのタレも美味しいです。
・トロ
これね、すごいの、ものすごく奇麗にサシが入っているお肉みたいな見た目。
そして、口の中で、正にトロけていきます。油の旨味が、もんのすごいの!
・穴子食べ比べ
タレと塩の食べ比べ。穴子はふわっとしていて、とてもやさしい食感。
甘めのタレは酢飯ともピッタリマッチ。塩の方は、穴子の味を堪能できますね。
・玉子
甘い味付けでふわっとした食感、これね、黙って食べたらカステラですよ、カステラ。
芝エビのすり身と山芋が入っているんですって。すっごく香りも良かったですよ!
・とろたく巻
トロトロのマグロとポリポリの沢庵、このコントラストがたまらなく快感ですね。
最初はトロの味と沢庵の触感が強いのですが、噛んでいくうちに、トロが消えていって、沢庵の味が奥から出てくる感じ。
・あさり汁
あさりの香りも味もすっごく濃厚で、なんとも癒される味噌汁でした。
そして最後には、スイーツも出てきました。
・抹茶のプリン
プリンっていうか、テリーヌみたい。プルプルではなくて、ちょっと固めで、フォークを入れるのにちょっと力が要るくらい。
抹茶の味が濃厚だし、おまけに抹茶パウダーまでかかっているんですから、もう香りもお茶も強めで、ガツンッとくる感じ。でもお茶だから、優しさもあるんですよね。
ふぅ、お腹いっぱい。
で、最後に出てきたお抹茶ですけど、これがまた香りも味もお上品で美味しいこと!相当良いお茶、使ってますよ。
とーってもセレブなお寿司のフルコース、堪能させていただきました。
もう入らないってくらい、胃袋は満腹・満足。
さすがに頻繁に行けるお値段ではありませんが、記念日とか、何か良いことがあった日とか、自分へのご褒美にピッタリのお店。
雰囲気も良いですし個室があるので、会食・接待にも良いかと思います。
支払いは、現金に加えてクレジットカード(VISA / Master / JCB / Amex / Diners)が使えます。
場所も良く、人気のお店ですので、予約を入れてから行くのが無難でしょう。
食べログ、一休などでネット予約が可能です。
川崎 鮨 栞庵 やましろ(食べログ)
川崎 鮨 栞庵 やましろ(一休)
よし、頑張って働いて、また行くゾ!
ごちそうさまでした。
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