銀座でお寿司、憧れませんか? 一生に一度は!なんて思いませんか?
そんな夢みたいな話、実現しちゃったんです。
また一つ、歳を重ねました
私事で大変恐縮ですが、2月に誕生日を迎えました。えぇ、また一つ、歳をとりました。
一昨年の秋から単身赴任生活となりましたが、昨年の誕生日は東京事業所で研修を受けていた時期だったので、「一人暮らし」感はあまりなかったんですよね。
でも、昨年の春から、仙台に着任して、完全なる一人暮らし。川崎には月に1,2回くらい戻るだけなので、完全に拠点は仙台に移りました。
だからなのかと、人生でそれなりの年齢に達したからなのか、それなりの会食を用意していただけることに。
新橋駅でJRを下車しまして、出るのはもちろん「銀座口」。御門通りの方へ歩くこと3分ほど、銀座国際ホテルの裏手に、そのお店の入口はありました。
地下鉄の銀座駅・東銀座駅・内幸町駅からでも、徒歩10分くらいかと思います。
入口をちょっと隠しているあたり、この演出からしてオシャレですよねー。素敵ですよねー。
↑もう、全てが素敵に見えている、私♪
階段を降りた地下1Fにあるのが、こちらのお店。
銀座のお寿司屋さんですので、言わずもがなですが、上質な白木のカウンターで静かな落ち着いた雰囲気の店内、会食にピッタリの雰囲気のお店。
ご主人、ちょっと強面でしたけど(失礼:苦笑)、話をしてみますと、とーっても優しい、笑顔の素敵な方でした。
和なんだけど、和にこだわらない創作料理
本日のお料理は、こちらのコース。
・一也おすすめコース【全23品】(27,830円:税込み)
ディナータイムは10%のサービス料がかかりますので、ご注意くださいね。
↑田舎者二人なので、まだまだこういうお店、慣れないのですよ(苦笑)
まずはドリンクでカンパーイ♪
・サッポロ 白穂香(1,300円:税抜き)
名前のとおりで、仄かに香る、優しさのあるビール。
・烏龍茶(700円:税抜き)
ウィスキー!?って思うでしょ、これね、ウーロン茶なの。見た目が豪華で、それだけで美味しく感じてしまいます。
良い香りです。とーっても優しいの。
ゴマ豆腐の胡麻の代わりに桜を使っているんですって。確かに黙って目を瞑って食べると胡麻豆腐のモチッとした食感。
でも、香りは間違いなく桜なんです、口の中に一足お先に春が来た♪
アサリの”しんじょ”揚げ(しんじょう揚げ?両方言い方あるみたい)、それだけでもオシャレですけど、かかっているのが桜のソース。これがとっても「洋」のテイストなんです。この一品だけ見たら、洋食コースの一品ですって。
そして揚げ物を食べた後のソースに、ご飯をいれると、見事にリゾットになりました。
和食なんですけど、洋のテイストも入って、もんのすんごいお上品。
半透明のイカ、弾力もあり良い歯ごたえでした。新鮮な証拠ですね。
それより何より、この映える握り!! 海苔と鮪で黒と赤のまだら模様をつくって、錦鯉仕立てなんて、素敵♪
身が引き締まって、良い食感の鯛。
仄かに甘みや旨味が感じます、なんていうか大人の味。
細い魚と書いてサヨリ、これも透き通ってます。で、サクッと歯で切れていく食感も良い感じ。
上には梅肉が乗っていて、この酸味と香りが良いアクセント。
弾力あって歯ごたえ良いです。
明石の鯛とはまた違った旨味を感じます、コクがあるっていうのかな。ちょっとクリーミーな感じ。
とーっても優しい味と香りで癒されます。銀杏など入っていました。
先程出ていた愛知のサヨリ、剥いだ皮を串に巻いて焼いて出してくれました。
さっぱりしたイメージのサヨリですけど、皮の部分は結構、脂を感じてジューシーです。
これ、大量に集めてガァーッといっぺんに食べてみたい!(笑)
あん肝をオレンジと一緒に煮たんだそう。オレンジの香り・甘み・酸味が、意外と言っては失礼ですが、あん肝と合うんです。
あん肝の味を邪魔しないで、むしろコクとか引き立たせているのがお見事でした。
ふわっと焼きあがったマス、甘みと旨味が濃いです。そして脂もたっぷり感じます。
右上の茶色い四角いの、コレ、京人参でつくったカステラなんですって。甘さ控えめで、お上品な和菓子みたい。コレ単独で料理として成立してましたよ。
ここから再びのお寿司。
ご主人曰く「ここから、シャリが赤酢になります」とのこと。
ネタに合わせてシャリも変えてるなんて、こだわりにこだわってますね。
漬けと言っても、それほどお醤油の味は強くなく、むしろ仄かに甘さも感じるくらい。
鮪の味をしっかり感じます。そしてそのマグロが濃厚なんです。
赤酢のシャリは温かいので握ってくださり、「温かいうちに、どうぞ」とのこと。呑気に写真なんか撮っている場合じゃないですね(苦笑)
すんごくやわらかい中トロ、この柔らかさ・トロけ具合を口の中で最大限に出すのが、温かいシャリってことなんだと口の中に入れて納得しました。メチャクチャお上品でしたよ。
「ガスバーナーで炙るとガスの臭いが残ってしまうから」という、板さんのこだわりで、熱した日本刀でジュジュッと炙ってくださいました。
これがまた脂がジュワジュワ出てきて、やわらかくて、メチャウマなんですよ。私の食べ歩き史上、一番の大トロ!って現時点では言い切れます!!
菜の花にかかっている白いのは、かに味噌とマスカルポーネのムースですって。
これも洋のテイスト感じます、菜の花の香りとマスカルポーネ、合いますねー。
玉子かけご飯っていうから、〆のTKGかと思いきや、イクラ・ウニ・キャビアなどがご飯の上にふんだんに乗った、”海の卵”かけごはん。トリュフまで乗っかって、なんとも贅沢!
プチプチでも、少しずつ違う食感と味、それが喧嘩しないで程よいバランスに仕上がっていて、なんとも不思議な美味しさ。
「ねぎま」っていうから、焼き鳥で鶏肉とネギが刺さっているのを想像してしまう私は小市民(苦笑)
ネギとマグロで”ネギマ”なんですね。でね、まずはこのお出汁、これがマグロ節でしっかりとったお出汁だそうで、香りが良いの。
そしてふわっとした優しい食感のまぐろ、でも食べると磯の香りが濃くて、最高! ネギは仄かに甘さを感じます。すごいわ、この器は正に宝石箱やー!
貝のコリコリ食感、すごい! ネットだと食感が伝わらないのが残念でなりません。
磯の香りも良い感じ。
すんごーく脂の乗ったコハダ。小市民の私はお酢で〆たコハダの方が馴染みがあるのですが、そんなこと、してません。
新鮮なコハダは、素材そのものが美味しいですね、コクがあってメチャウマでした。
ふんわーり、とーってもやわらかい穴子でした。
左側が甘いタレ、右側が柚子塩、二通りの味が楽しめるように、半分に切ってだしてくださいました。柚子も会いますね、アナゴに。
せり・春菊・うるいのお浸しだそうで、香りが良いです。
それぞれの素材の味も、喧嘩しないで奇麗にまとまっているんですよね、アートですね。
甘い味が深く染み込んだかんぴょう、酸味は強くなくお上品な甘みで、セレブな味がしました。
黄色と白で分けているところがオシャレですよね。とことん、こだわってつくられています。
名前だけ見ると、優しい感じに思えるでしょ。それが香りも味も濃厚など。
濃厚でガツンッと来る感じもある魚介系のお出汁、癒されるんですけどインパクトもあり、ちょっとビックリ!
ふわっとした食感で、滑らかな食感。舌の上で溶けていきました。
イチゴのムースの優しい酸味と甘みが絶妙でしたよ。
ふわー、もうね、いろんな意味で”お腹いっぱい”♪
和食ってのは、5感すべてで味わうってよく言いますけど、コレ納得です。
見た目・香り・味・食感・噛んだ時の音、すべてで楽しめる最高のコースでした。
まとめ
【鮨 一也】
- JR新橋駅の銀座口から徒歩3~4分程度、銀座駅・東銀座駅・内幸町駅から10分程度のビルの地下にある隠れ家寿司店。
- 上質な白木のカウンター席や個室席があり、静かな落ち着いた雰囲気の店内は会食にピッタリの雰囲気。
- 季節に合わせて取り揃えた、新鮮な食材を使い、見た目から味から...五感全てで堪能できる寿司のコースは絶品。
- 板さんの積極も感じが良く、雰囲気も味わいながらいただける至福のコース。
さすがに頻繁にリピートできるお値段ではありませんが、こういうところに来てお食事できるようになったって、なんか大人になったなー、なんて自身にしみじみ。
しぞーか(静岡)の田舎町で育ち、東京の大学を出て、社会で揉まれながら・結婚もして、子供はいないけど頑張って働いて、銀座でお寿司食べられるようになったのね、私。
そりゃね、銀座でお寿司なんて言ったらサ、5万も10万もするような超高級店もあることでしょうよ。さすがにソレには手が出ませんよ、我が家の家計では。
でもね、こうして美味しいお寿司のフルコースをいただけたこと、活力になりましたよ。
こちらのお店、基本的に予約を入れてからの扱いとなりますので、お気をつけて。
鮨 一也
食べログから予約が可能です。
ごちそうさまでした。